パラレルワールドの日本の都市・帝都に、盗みを働くk-20(怪人二十面相)が出没します。
だまされてk-20に仕立て上げられてしまった曲芸師・遠藤平吉は、富豪の令嬢や名探偵・明智小五郎らを巻き込み、k-20に戦いを挑むことを決意します。
北村想の「怪人二十面相・伝」を金城武・松たか子主演で映画化しました。
『アンフェア』シリーズの脚本も務める佐藤嗣麻子監督が脚本も手がけています。
第二次世界大戦が起こらなかった架空の日本・大日本帝国が舞台です。
ここでは華族制度が廃れずに、貧富が激しくなっています。
その華族のひとつが羽柴財閥といい、東京タワーと肩をならべる超高層ビルを建てるほどの大富豪です。
そんな羽柴財閥の令嬢・葉子(松たか子)が、名探偵・明智小五郎(仲村トオル)と婚約します。
その婚約発表の日に、窃盗を繰り返して世間を騒がす大泥棒・k-20こと怪人二十面相が現れるとの予告があります。
狙われたのは、名画"バベルの塔"です。
厳重な警備が敷かれた当日に捕まったのは、サーカス団の曲芸師・遠藤平吉(金城武)でした。平吉は、怪人二十面相に騙され罠にかけられた無実の者でしたが、汚名を着せられてしまいます。
彼の護送中に、サーカス団の仲間の機転により辛くも脱走することができた平吉は、真のk-20を探し出し自分の無実を証明するため、対抗する体術を習得する特訓をします。
そんな折、羽柴葉子がk-20に追われているところを偶然目撃した平吉は、葉子を守って逃げます。
お嬢様育ちだった葉子を、平吉が身を隠している住居に匿うと、普段の彼女の生活との差に驚かれ、この国のいびつさに気づくのでした。
この一連の怪盗事件の背景には、無線送電技術が関係していることがわかります。
これは電線を必要としない送電技術ですが、武器として使えば、恐ろしいことになります。
羽柴財閥はその大量破壊兵器になりうる開発に出資していて、"バベルの塔"にその技術の情報が隠されていました。
これを軍やk-20が狙っていたのです。
この技術を悪用されてはならないと、葉子と平吉は名探偵明智小五郎と共に、軍やk-20より先に"バベルの塔"の情報を解読しその技術を破棄しようと奮闘するのですが……。
果たして事件の行方は?そしてk-20の正体は誰なのか?物語の結末はぜひ映画をご覧下さい! スタイリッシュな演出とロマンスある世界観も見どころです。